怠惰と快楽の技術

あるいは勤勉の敗北

20200504

 気分全くアガらず。やばいかも。

 

◎METストリーミング『イーゴリ公

 ギャハハ!!!麻薬植わってる!!!!みたいな感じにはなるんだけど、ケシの花の演出はあのラストを敗戦と復興の話として捉えるためのものだと思うと結構よくできてるなと。自分から率先して瓦礫を拾う……。イーゴリ公に詳しい方いわく、伝統的には王の帰還を祝うハッピーエンドの演出が多く、こんな重いラストはないそうで。

 個人的には2幕のガーリチ公たちの間に溢れる掠奪(占領地域への虐殺と性暴力)の雰囲気に感心してしまった。

 

アーサー・ペン俺たちに明日はない

 不能が治ってよかったなと思った。

 

野村芳太郎砂の器

 前半はハードボイルドつき観光映画として結構飽きず見られる感じ。後半はラフマニノフの佃煮みたいなテーマソングが流れる中社会派と言いながらも演歌の如きベタ回想をごりごりやっていくみたいな感じになるのだが、こっちもかなり見れる。このご時世旅行気分になれていいのでは。