怠惰と快楽の技術

あるいは勤勉の敗北

20200519〜21

0519

 午前にウィーン国立歌劇場の配信で「神々の黄昏」を観て画面にブーイングし、午後はMET「イドメネオ」を観る。マシュー・ポレンザーニがよかった。夜はロイヤルオペラの「アナスタシア」。ラスプーチンを倒していた。チャイコフスキーの初期の交響曲ってバレエ曲っぽいな…と常々思っていたのだが、マジでバレエ版が複数あると知った。

 

0520

 午前中にMET「ローエングリン」を観て、午後はオランダ国立オペラの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を観て、夜はモネ劇場の「愛の妙薬」(ビーチが舞台、海の家の女主人と若いバイトの恋愛バトル、妙薬はレッドブルカーの怪しいおじさんとレッドブルガールたちが運んでくる、というすげー演出だった)。その後ポーランド国立オペラで「トスカ」。VOGUEっぽい(※この語り手は女性のファッションに対する知見に乏しく一定の基準を満たすとすべてVOGUEに見えます)トスカがすげー歌姫っぽくてよかった。カヴァラドッシはちょっと負けてたな。

 

0521

 午前中にMETの「仮面舞踏会」を観る。イカロスの肖像画がバーンと吊り下がっていて、サイゼリヤに行きたくなった。

 午後は数日ぶりの散歩(ブックオフしか行き先がない、500円分本を買った)をしたあとマリインスキー劇場の「椿姫」。回転する水槽みたいなやつで部屋を移動するシーンを見せていた。

 夜はヴィスコンティの「ベニスに死す」を見た。美少年が振り向くシーンと芸術問答のシーンのすべてでゲラゲラ笑ってしまいました。あたしってば耽美のセンスがないんだわ。でもダーク・ボガードの老いぼれ方とどうしようもないのぼせ上がり様は素晴らしかったし、ヴェネツィアはきれいだったし、嫌いじゃない。